『復活の日』の感想とtwitter等のまとめ

邦画 - パンデミック_邦画
復活の日
公開:1980年 | 制作:日本  ※キャスト・スタッフはページ下部に記載

見どころ/ストーリー紹介

小松左京の同名SF小説を、製作費22億円を投じ、草刈正雄主演で映画化した超大作。

オリヴィア・ハッセーなど外国人キャストも充実。
南極ロケというスケール感に圧倒される。

当時の世界勢力図も描かれるが、人類の希望は誰もが同じなのだと痛感させられる。

東ドイツの研究所から猛毒ウイルスが盗まれた。
しかし、それを盗んだスパイが乗った飛行機が墜落し、ウイルスは世界中に拡散。

MM88という細菌兵器によって、人類は絶滅の危機に瀕する。
低温下で増殖が止まる細菌だったため、各国の南極基地隊員863人は生き延びた。

1年後、南極政府を設立した矢先、地震研究を続けていた吉住は、アメリカ東部地震を予測する。
今は、難を逃れたわずかな人類が南極で暮らしていた。

感想・レビュー

新型コロナウィルスが世界を襲う今、いろいろと考えさせられる日本が唯一製作したパンデミック超大作映画!

2020年3月現在、全世界に蔓延している新型コロナウィルスの影響で、確実に我々の日常生活にも忍びよる目に見えない"パンデミック"という恐怖を少しでも、和らげるため、いくつかの"パンデミック(世界的集団感染)映画が、再評価されている。

そもそも人間の恐怖心は未知なるモノに対する不安感からわき起こる、ごく自然な防衛本能である。
日毎に増え続ける感染者数、死亡者の数が、ここ暫く毎日、報道されるなか、よほど鈍感でない限り、"目に見えない新型ウィルス"という得体の知れない敵に対する不安感は、どんなに井戸端会議や、世間話でお茶を濁しても、無意識に心の中に蓄積していく。
少しでも不安感を抑えようと、ネット検索で情報を補うだけでなく、そのシミュレーションとして、似たような題材を舞台設定した映画などのコンテンツから得ようとするのは、ごく自然な行動と言えよう。

ハリウッド映画では「アウトブレイク」「コンティジョン」がその筆頭に挙げられるが、本作「復活の日」こそ、日本で唯一製作されたパンデミックを題材にした映画であり、当時一世を風靡した角川映画の代表作品でもある。

近年「感染列島」などの作品も撮られているが、世界的な規模での感染被害をテーマにした映画は前にも後にも、この「復活の日」だけと言って過言では無い。

70年代~80年代に大ブームを起こし日本中を席巻しながらも、何かと悪評名高い"角川映画"であるが、この「復活の日」こそ、様々な意味で分水嶺であったと言われる。

「人間の証明」「野性の証明」と成功を納めた角川氏は、世界マーケットを視野に入れ始め、ハリウッド映画に匹敵するスケールの大作として、ようやく本来の念願であった本作の実写映画化に踏み切る。

あらためて、今一度、本作品が80年公開ということを改めて思い出してほしい。

壮大なスケール設定ながら、CGなどがないこの時代に、ストーリーに必要な全世界の壊滅状況や、舞台である南極をセットでなく現地ロケ敢行した結果、当初15~16億円であった製作費は破格の22億円にまで膨れ上がったという。(一部では25億円、また32億円との説もあり)

採算を見越しながらも大博打に打って出た結果、当時の国内配給収入は若干製作費を上回る程度の大赤字となってしまうが、当時で23億円を稼いだということはすなわち、今50代以上の殆どの人が劇場に足を運んだか、TV CMを覚えているに違いない作品ということである。(ちなみに当時一位の配給収入を得たのは黒澤明監督の「影武者」であった)

2時間半の長尺ながら、今似たような境遇に置かれつつある我々の興味を引き、画面に釘付けにならざるのを得ないのは、ウィルスが猛威を振るい、世界中を恐怖のドン底に落とし入れる本編前半部分であろう。

劇中、ウィルスと細菌という本来は別なものが、登場人物のセリフ内で混同されているが、それ以外はほぼ小松左京氏の原作に忠実に、考証がされているため、改めて、この目に見えない"ウィルス"という極めて小さいながらも、全世界を壊滅に追い込むヤツの恐ろしさが伝わってくる。

2020年3月現在、イタリアやスペインの現状を見るまでもなく、アメリカもニューヨークを中心に外出禁止を発令し、何とか国内感染を封じ込めようとしている。

本作の主人公である吉住には本土に残された地球上の最後の人間として、体力の限界を遥かに越えた放浪し、意識朦朧としながらも突き進むその姿に、生への執着、崇高さを感じざるを得ない。

けっして大袈裟なことを言うつもりはないが、本作品で描かれている状況に近く、まさしく今、人類はその存亡に関わる命運をかけて試されている。

日本がまだ全貌がわからない今回の新型コロナウィルスの完全なる収束、またその影響から、真の意味で学び、悔い改め「復活する」には、あとしばらく、いやかなり長い年月、時間が掛かるに違いない。

小松左京+深作欣二+角川書店、かつての邦画の先見性と本気パワーに感動するウィルス・パンデミックの名作!

今から40年も前の1980年に日本が問題提起したウィルス・パンデミックの傑作は、今思えば世界的にも先駆けとなる偉業なのだろう。
小松左京の原作は更に16年前の1964年だから半世紀前から予言していた。

カミュ著の「ペスト」が読まれ、最後に残された未踏の南極大陸への進出競争や利権争いが熱を帯び、香港かぜの流感や、東西冷戦下における細菌化学兵器や戦略核のリスク等、人類が新たに直面する様々な事象をを包含したストーリーは今なお傑出している。

破滅的なウィルス・パンデミックを国家を越えた連帯、人種を超えた愛で語るシナリオは、非白人の災害大国である日本にしか書けなかったシナリオなのかも知れない。
世紀を越えて今も精神哲学的な示唆に富む名作です。

日本独特の世界観や自然崇拝の発信は、昨今、スタジオジブリアニメに殆んど頼る構造になってしまった。
其れはそれでも良いのだが、一方でシン・ゴジラの様に世界に向けた鋭利な切り口の実写邦画の再興に期待する気持ちも強い。

何故ならこの「復活の日」が在るからだ。

本作の放つスケール観は、先の大戦中に核の脅威を体感し、自らは化学兵器開発に手を染め、その後の地震学に没頭した日本ならではの鋭い問題提起にある。
危機に瀕した人類に国家を越えた団結を問い、最後に残された可能性を人類の愛と希望の力に賭けると言う、従来の邦画の枠を超えた意欲作だ。

限られた予算と慣れない国際・軍事考証、海外俳優の配役に苦労の跡が偲ばれるが、それでも邦画にチャック・コナーズやロバート・ボーン、ジョージ・ケネディやオリビア・ハッセーらのハリウッドスターが出演した事実は、今にして思えば驚愕モノ。

更に、友好国とは言えチリ海軍の潜水艦に撮影協力させる離れ業を、果して今日の日本映画界が出来るだろうか?
小松左京の大胆な構想と角川書店の執念、木村大作の鮮やかなカメラワーク、美しいテーマ曲や熟達の日本俳優陣による迫真の演技が造り上げた、まさしくオールジャパンの本気が生み出した作品だ。

特に渡瀬恒彦や森田健作らの南極基地の面々の絶望や、荒廃した東京の景観や病院での狂騒のリアリズムが素晴らしく、緒形拳や小林稔侍、多岐川裕美らの断末魔の眼光と汗の映像は脳裏から決して消えない。

危機によって世界が人種を越えて繋がる貴さ、感染リスクを負って危機を未然に防ぐボー・スベンソンと草刈正雄の献身、人類存続の為に計画出産に同意する8人の女性隊員達、ワクチン開発に命を懸ける医師など、生々しく計算されたシナリオに感心する。

本作こそ最初にして最後の、堂々とハリウッド規格で世界に挑戦した邦画の金字塔として、今なお語り継ぐべき不滅の名作だと信じている。

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キャスト・スタッフ

出演(吉住周三(地震学者))草刈正雄
(辰野保夫)渡瀬恒彦
(中西)夏木勲
(山内)千葉真一
(真沢隆司)森田健作
(松尾明正)永島敏行
(コンウェイ(アメリカ提督))ジョージ・ケネディ
(サラ・べーカー)ステファニー・フォークナー
(マリト)オリヴィア・ハッセー
(リチャードソン(アメリカ大統領))グレン・フォード
監督深作欣二
原作小松左京
音楽羽田健太郎
テオ・マセロ
脚本高田宏治
グレゴリー・ナップ
深作欣二
製作角川春樹
岡田裕

 

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