『ザ・リング　リバース』の感想と動画・twitterまとめ他

本作はホラー映画のはずですが、日本とアメリカの「怖さ」の概念が全く異なるので、正直言って「全然怖くありません」。

ただただ薄暗くてグロいばかり。
何が映ってるのかもよく分かりません。
セット設営やCGの予算がなかったのでしょう。

映画公開前「原作者が絶賛・太鼓判」と報じられていましたが、かなり苦しいコピー（宣伝）だと感じました。率直に言って「つまらない」です。

『リング』を初めとするジャパニーズ・ホラーの肝は「怨念(おんねん)」。
それが映像でも音でも演技でも全く表現出来ていません。
ただ目に見えたもの、文字で読んだものを映像化してみただけ。

「怨霊(おんりょう)」を描くのに「怨念」を描けないのでは、仏(ほとけ)作って魂(たましい)入れずの諺(ことわざ)通り、何の恐怖感や禍々しさも感じません。

ただ薄汚れて、古びて、暗くて、汚いだけ。
視覚に頼り過ぎた文化の宿命でしょうか。
これは「目を潰した司祭の目が見えるようになって迎える最期」という無理矢理過ぎるラストにも現れています。

「侘び」「寂び」文化が常識の我々とは、感じ方が違うのでしょうね。

鈴木光司氏原作の”リング”、”貞子様”ファンとしては、いただけない。
今までハリウッド版”The ring"等観て来たが、これは全く別のストーリー。

この映画は確か、ブラウン管から薄型液晶TVに代わって、一昨年だか秋葉原（？）で、貞子役の女優さんが番宣してたから、そこのシーンだけでおなか一杯。

オリジナルのリングは、ビデオテープのダビングだったのが、今の時代はUSBメモリーにコピーするんだね～。
YouTubeにアップしたら手っ取り早くテール（次の犠牲者）が大量生産されるわ。

しかしアメリカは本当にホラー映画に、よく地下室監禁シーンを入れて来て、どんだけ好きなん？？
まあ、アメリカではB級映画としてしか観られてないし、あまり有名ではない。

日本のドロドロ、ジワジワ来る恐怖は理解出来ないと思う。
母親のサマラが超能力者とは紹介していないし、その他もろもろ、オリジナルの”リング”を思い浮かべて観ると、混乱必須。

主人公のジュリアのBF、ホルト君がちっとも頼りにならない。中だるみ多し。

さて、ガブリエル教授は、映像をコピーしてるにも関わらず、変死。コピーだけじゃ駄目みたいだね。
雑な作りでガッカリ。

最近のホラー映画では、幽霊が貞子様の様に這って出て来るシーンが増えた。
Youtubeの"Funny horror movie"で、黒人のファンキーな学生、ブレンダちゃんが、TVから出て来る貞子様と格闘するシーンの方が断然面白い。